実践科目(フィールドワーク・インターンシップ)体験者からの一言

実践科目(フィリピン)

私はフィリピンのサマル島にあるジャイラという児童擁護施設で活動しました。そこで過ごした約4ヵ月間は私にとってかけがえのない時間です。楽しいことばかりではなく、もちろん辛いこともたくさんありました。一番辛かったのはやはり言葉の壁です。コミュニケーションがとれないと相手のことが分からず、私のことも知ってもらうことができません。

言葉の壁で生じる周囲との壁に悩み、とくに子どもたちと自分の間に境界線があるように感じて、涙が出たこともありました。しかし、ネパール研修に参加したときにも感じたように、言葉がなくても通じ合えると強く感じたときもありました。それは私とフィリピンの人たちが互いに理解しようとしたからです。そして通じ合える瞬間があったからこそ、私は4ヵ月間フィリピンで生活できたのだと思います。

ジャイラでは、たまに電気が止まることがあり、シャワーはお湯が出ません。このようなことはネパール研修で経験済みだったので、私はストレスを感じませんでした。フィリピンでは当たり前のことであり、私もそれに順応して生活していました。私がフィリピンへ滞在していたときはクリスマスシーズンだったので、頻繁にパーティーが行われていました。これはジャイラを支援している人たちのためのパーティーで、フィリピン人だけでなく、アメリカやヨーロッパの支援者など様々な人と出会いました。多くの出会いがあり、子どもたちと一緒に生活をした経験は、私の生涯の財産であり一生忘れたくない経験です。辛いこともありましたが、子どもたちの笑顔やジャイラの人々が本当に私のことを思ってくれる気持ちが、その辛さを吹き飛ばしてくれました。たくさんの優しさに触れ、これからも感謝の気持ちを忘れずに、自分ができる支援をしていきたいと思います。

(国際文化学科4年生)

研修先

期間 半年間
場所 サマル島(フィリピン)
活動内容 児童擁護施設でボランティア活動

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実践科目(マレーシア)

私は約3ヵ月間マレーシアの農園で就労体験をさせていただきました。

お世話になった日系企業は「モリンガ」を使った化粧品や紅茶などを取り扱っており、農園ではモリンガの収穫と出荷のお手伝いをしました。モリンガは人や動物にとって大変バランスの良い栄養素を含んだ植物で、「地球上でこれまでに発見された植物の中で最も栄養価の高い植物」と言う研究者もいます。モリンガは植えてから2~3ヵ月経つと収穫に適した大きさになります。収穫の時は大忙しで、朝から晩まで作業が行われます。このときだけは、農園の子どもも加わり総動員で作業をします。そして、翌日の早朝にモリンガをトラックに積み込み工場へ運びます。

仕事仲間は皆農園で生活していました。ガスと電気が通っていない農園での生活は、戸惑いの連続でしたがすぐに慣れました。この農園では、他の人が考えるような「遊ぶ」ものは何もありません。あるとしたら、ギター1本です。そのギターに合わせて皆で歌を歌うか、おしゃべりするか、この2つくらいしかやることがありませんでしたが、充実した日々でした。

3ヵ月間を振り返ると、本当に行って良かったと思いました。それは、1日に必ず1つ、幸せと感じられることがあったからです。言葉で伝えることが難しかったので、とにかく行動で伝えようと思いました。気さくな仕事仲間に囲まれ、子どもたちと一緒に英語とマレー語の勉強をして毎日が充実していました。

農園には冷蔵庫がないので、冷えた飲み物がありませんでした。いつも暑い中、温い水、暑いコーヒーを飲みました。週末に町へ行ったときに氷の入ったジュースを飲むと、初めてこんなにおいしい飲み物を飲んだと生き返ったような気分で、すごく感動しました。周りは見渡す限り緑で、山や雲の動きなど景色を眺めていると何だか心が落ち着いて、見ているだけで幸せな気分になりました。

仕事から戻った時、子どもたちが私の名前を何度も呼びながら笑顔で迎えてくれました。毎日そんなふうに出迎えてくれたことで、常に幸せを感じていました。ある日、通りすがりの車から自分の名前が叫ばれたので振り向くと、全然知らない人がニコニコしていて、誰か分からないのに私もつられて笑顔になりました。最終日に農園のボスからまた戻ってきてくれないかと言われた時は、この農園に来られて良かったと心から思いました。

大学に入学する前は、言葉がほとんど通じない場所に一人で行き、将来こんな素晴らしい経験をするとは想像もしたことがありませんでした。好奇心、勇気、行動力で自分の進む道が変わっていくのだと実感しました。

(国際文化学科4年生)

研修先

期間 3ヵ月間
場所 ボルネオ島(マレーシア)
活動内容 農園で就労体験